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それぞれのジャンルが持つ面白さ
普段遊ばないジャンルのゲームに触れるとそれぞれに違った面白さがあることに気づきます。例えば、世界的に高い評価を得たアドベンチャーゲーム「DETROIT BECOME HUMAN」は、総売り上げ300万本を超えるセールスを達成し、アドベンチャーというジャンルへのイメージを刷新しました。
引用元/Playstation公式
私も普段は手に取らないジャンルですが、体験版をプレイして購入を決意。本編をはじめると止めるのを忘れエンディングまで一気にプレイしました。それまでアドベンチャーというと、小説を読み進めていくような少し窮屈でつまらないイメージを抱いていましたが、DETROITは自分が海外ドラマに参加しているような興奮を覚えました。緊張感とストーリーの面白さ、キャラクターの魅力と、全てが高い次元で組み合わされた作品で、他のジャンルでは味わえない素晴らしいエンターテイメント作品です。
それでも最強ジャンルはアクションRPG
それでも、ゲームジャンルで最強のカテゴリーは「アクションRPG」だと説きます。そして、ゲーム業界全体のトレンドがアクションRPGへ向かっているとも言えます。この記事ではなぜARPGが最強のジャンルなのか、どのような作品がおすすめなのかをまとめてご紹介します。
大作にはアクションRPGが多い
世界的な人気を誇るゲームの多くがアクションRPGであるという説です。例えば以下のような作品です。
ダークソウルシリーズ
引用元/ダークソウル公式
日本のゲーム作品でこれほど海外からも高い評価を受ける作品は多くありません。死にゲーのジャンルを確立したといっても過言ではないダークソウルシリーズ。ジャンルは典型的なアクションRPGです。敵を倒し、ソウル(経験値やお金のような概念)を集め、キャラクターをレベルアップしたり、武器防具を強化することで、今まで倒せなかった強敵を倒す達成感はシリーズ独特のものです。
キングダムハーツシリーズ
引用元/キングダムハーツ公式
ファイナルファンタジーシリーズとディスニーのキャラクターがコラボするファンタジーゲームの最高傑作です。かわいいキャラクター達と、奥深いストーリー、そして素晴らしい音楽で多数のゲームファンを虜にしてきました。そして、前作から12年もの時を経て発売された「キングダムハーツ3」は、感動して涙するプレイヤーが続出するほどの大成功となりました。キングダムハーツもジャンルはアクションRPGに該当します。
ウィッチャーシリーズ
引用元/ウィッチャー3ワイルドハント公式
オープンワールドRPGの常識を覆し、ゲームのスタンダードを2歩も3歩も前進させたウィッチャー3。濃厚なストーリーはメインクエスだけでなく、サブクエストまで奇妙で魅力的な物語に溢れています。こちらもアクションRPGの要素が強く、主人公ゲラルトをレベルアップさせ、新たな装備やスキルを取得しながら奥深いダークファンタジーの世界を冒険します。
大作がアクションRPGへスタイルチェンジ
これまでRPGやアクションといった別のジャンルで発売されていたタイトルが、アクションRPGへスタイルを変えて発売されるケースが増えてきました。スピンオフタイトルも含みますが、話題になった作品は以下のようなものです。
ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
引用元/スクウェアエニックス公式
JRPGの雄であるドラゴンクエストシリーズから発売されたドラゴンクエストヒーローズ。歴代の主人公たちが時空を超えて出会い、魔物とのバトルを繰り広げる本作は、ロールプレイングゲームからアクションRPGへとシステムを刷新。アリーナやテリー、ライアンなどの人気キャラを自由に動かせるゲーム性が話題となりました。今までのドラクエでは味わうことのできなかった爽快感や柔軟性、派手な必殺技の演出など、ファンを興奮させてくれる作品でした。
アサシンクリードオリジンズ
引用元/アサシンクリードオリジンズ公式
ステルスゲームの代名詞、アサシンクリードシリーズもアクションからアクションRPGへと仕様を変えた作品です。アサシン教団の起源を描いたオリジンズでは、キャラクターや装備にレベルの概念を採用。敵に与えたダメージも数値で表示されるなど、それまでの作品とは異なるRPG要素の強い作品となりました。この変更がプレイヤーから高い評価を受け、オリジンズの次に発売された「アサシンクリードオデッセイ」もオリジンズの仕様を継承しアクションRPGとして発売されました。アサシンクリードオデッセイは、DLCでリリースされた「最初の刃の遺産」でNPCと強制的に肉体関係を持つシナリオが批判を招くなど話題の絶えない作品ですが、アクションをさらにブラシュアップした素晴らしい作品として評価されています。
ファイナルファンタジーXV
引用元/Playstation公式
ドラクエシリーズ同様、スクウェアエニックスが世界に誇る人気タイトルのナンバリング最新作「ファイナルファンターXV」はバトルを完全なアクションへとシフトチェンジしました。主人公ノクティスをオープンワールドの世界で自由に操作しながら、略奪された王都の奪還を目指すファンタジー作品です。シリーズ初のオープンワールド、そして戦闘はアクションという大幅な変更が行われ、ファンからは様々な意見が寄せられました。それでもストーリー面やバグといった側面を抜きにすると、アクションRPGとしての質はとても高い作品に仕上がっています。
ファイナルファンタジー7 リメイク
2015年のE3でファイナルファンタジー7のリメイクが発表された瞬間、世界中のファンが歓喜する様子がSNSやYoutubeで話題になりました。まだまだ謎の多い本作ですが、戦闘はアクション要素が強くなることが分かっています。また、作品のボリュームや開発の問題から、本編を3部に分け順にリリースされるという情報も出ています。オープンワールドを採用し、ストーリーは大幅にボリュームを増加するなど、様々な変更が加えられると伝えられていますが、間違いなくアクション要素の強いRPGとして生まれまわるでしょう。
なぜアクションRPGは面白いのか
では、なぜこれほど多くの名作がアクションRPGと言うジャンルから生まれるのでしょうか。ここでは、アクションRPGを面白いジャンルに仕立てる要素を考察します。
成長×戦略
アクションRPGをプレイし、ゲームをクリアまで楽しむには「成長」と「戦略」が必要となります。ストーリーを進めていると攻略できない壁にぶつかります。例えばどうしても倒すことができない強敵に出くわすなど、今の自分では超えられない壁が立ちはだかります。そんなとき求められるのが「成長」です。敵を倒したりクエストを達成したり、ミニゲームや依頼をこなすなど、様々なアクティビティを通じて経験値を得てキャラクターを成長させます。そしてレベルが上がることで、HPやMPの最大値が増加し新しい魔法を覚えるなど、自分のキャラクターをより強く育て上げていきます。また、キャラクターだけでなくプレイヤーにも成長が求められます。それが「戦略」です。強いボスキャラはレベルを上げるだけでは倒せないケースがあります。特殊な道具が必要だったり、ステージに隠されたギミックを利用しなくてはならなかったり、もしくはプレイヤーの操作スキル向上が不可欠だったりと。難関を突破するには、操作するユーザー自身も学び、成長する必要があるのです。特にダークソウルやブラッドボーンは強敵を撃破するのにプレイヤースキルの向上は必須です。プレイヤースキルの向上とは、戦略を指します。その敵に最適な武器防具を選び、敵の行動パターンを読み、最適なタイミングに最適なアクションを行うなど、様々な角度から戦略を練って挑む必要があります。これらのプレイヤーとキャラクターがともに成長し、今まで突破することができなかった難関をクリアするプロセスが、アクションRPGの醍醐味です。
スピード×達成感
RPGとアクションRPGを分ける要素の1つは「スピード」です。特にJRPGと呼ばれるターン式の戦闘ではキャラクター毎に行動できる順番が決まっており、その順番通り1人ずつアクションを行います。自分のターンがくるまで特にコントローラーを操作する必要はありません。一部アクティブタイムバトルを採用し、リアルタイムに時間が流れる戦闘もありますが、これもやはり待ちの時間は発生します。一方アクションRPGは基本的にずっとキャラクターを操作します。連続して敵からの攻撃を避け、こちらから攻撃を仕掛ける、常にリアルタイムでアクションを取る必要がります。つまりスピードが要求されます。すべてのゲームがこの定義ではありませんが、多くのアクションRPGはスピーディに戦闘が行われます。一瞬のスキを突いた攻撃や、相手の攻撃にタイミングを合わせてのカウンターなど、瞬発力を必要とするシーンが多々あります。早いスピードの中で的確な判断が要求されるので、より強い敵を倒すには戦略と成長が要求されます。このスピードが緊張感を生み出し、攻略した時の達成感を倍増させてくれます。アクションRPGで最も大きな喜びは、何といっても難関をクリアした時の達成感です。今まで歯が立たなかった敵を試行錯誤の末打ちのめした時の達成感は「爽快」の一言につきます。そしてキャラクターと自分自身の成長を感じながら、次なる強敵に向けて更に前進するのです。
【2020年版】アクションRPGでプレイ必須のオススメタイトル
それでは、本当にオススメの傑作アクションRPGをご紹介します。2020年2月までに発売された作品で、個人的な感想だけでなく、レビューサイトや売上本数も考慮したアソートメントです。新たに発売される作品も随時更新していきます。
ウィッチャー3 ワイルドハント
引用元/ウィッチャー3ワイルドハント公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★★ |
やみつき度 | ★★★★★ |
操作しやすい度 | ★★★☆☆ |
耳に残る度 | ★★★★☆ |
オープンワールドゲームのレベルをガンっと押し上げた超大作です。発売から3年以上が過ぎた2020年2月現在でも、これだけ魅力的なアクションRPGはそう多くありません。プレイヤーはモンスタースレイヤー「ウィッチャー」となり、魔物がはびこる危険で不気味な世界を舞台に、化け物退治を生業としながら最愛の娘「シリ」を探す旅に出ます。ダークファンタジーの最高傑作と呼べる作品で、ストーリー本編が面白いのはもとより、魔物の討伐依頼や、村人のお願いなどのサブクエストもしっかりとストーリーが詰め込まれています。中には本編以上に面白いと感じる物語もあるほどです。
戦闘システムはダークソウル風とも言える重厚な作り。敵のロックオンやローリング回避、剣に魔法に飛び道具と、白熱したバトルが楽しめます。スキルツリーも豊富に用意されており、近接攻撃メインや魔法中心といった、自分の好みに合うキャラクター育成が可能です。
また、忘れていけないのが優秀すぎるDLCの存在です。コンテンツは合計2本「Hearts of Stone」と「血塗られた美酒」がリリースされており、どちらも本編顔負けの素晴らしい出来栄えです。本編の世界観を楽しめたプレイヤーなら必ず遊んで欲しい作品に仕上がっています。DLCに含まれるサイドクエストまで面白いという、細かいところまで一切の妥協がない傑作です。
ニーア オートマタ
引用元/ニーアオートマタ公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★☆☆ |
やみつき度 | ★★★★☆ |
操作しやすい度 | ★★★★★ |
耳に残る度 | ★★★★★ |
荒廃した世界と美しいキャラクター達が織りなす「命」をテーマにしたアクションRPGです。ニーアオートマタの秀でたポイントは何と言っても登場するキャラクターです。3名の主人公達を交互に操作しながら物語は進んでいきます。その3名全員が魅力的。最初に操作する2Bは国内外問わずゲームファンから絶大な人気を誇り、世界中のコスプレイヤーが2BのコスプレをSNSで拡散しました。MODの世界では必ずといっていいほど登場する超人気者です。露出度の高いコスチュームに白く輝く髪、メタルギアソリッドの雷電やベヨネッタも顔負けのスピーディなアクションと、見るものを虜にする存在です。本作もオープンワールドを採用しており、広い荒野を美しいキャラクター達で走り回ることが出ます。操作性も素晴らしく、流石はプラチナゲームズ制作だけありコントローラーを操作していて気持ちのいい出来となっています。
ストーリーは一癖も二癖もある独特なもの。多くは記載しませんが、機械として生まれた主人公達は何のために生きるのか、彼らの存在意義とは何なのか?といった命にまつわる物語が展開されます。戦闘もカスタマイズ性が高く、プラグイン・チップを装備することで様々な義体の強化が可能となります。そして最後に触れておきたいのがBGMの素晴らしさ。なんとも物悲しく、そして色気のある音楽がニーアオートマタの世界観を完璧なものに仕上げてくれます。あまりの人気から、オーケストラコンサートまで開かれ、会場は満員御礼となってます。ゲームをプレイしていなくても音楽だけでも楽しめるほどのクオリティです。
ホライゾン ゼロ ドーン
引用元/ホライゾンゼロドーン公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★☆ |
やみつき度 | ★★★★☆ |
操作しやすい度 | ★★★★★ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
心からプレイしてよかったと思える作品です。
驚くほど美しい大自然の中、野生動物のように生きる機械獣を倒して素材を入手し、武器や装備を強化していく新しいタイプのハンティングゲームです。舞台は今から1000年後の地球。大厄災によって文明は滅び、都市は大自然の広がる大地へと変化しました。原始時代へ戻ったかのような生活をおくる人々は、地球の新たな支配者である機械獣に支配され怯えながら生活しています。主人公の女狩人アーロイは幼い頃から両親がおらず、部族の中では「異端者」として差別されていました。それでも一人前の狩人に成長した彼女は、自分の誕生に関する謎を解き明かすため試練を受けることを決意します。物語は何かと謎の多いスタートとですが、徐々に明らかになる真相を目の当たりにした時、プレイヤーは止め時を忘れていることでしょう。
本作でプレイヤーの没入感を高めてくれるのは「映像美」です。鮮明に映し出される大自然の美しさは圧巻の一言。メタルギアソリッドシリーズの小島監督もその映像美に惚れ込み、新作「Death Stranding」の開発ではHorizonの作成に使われた「DECIMA ENGINE」が使われています。さらに驚くのは、ロードやバグがほとんど無い点です。死亡した時とファストトラベルを行う時はロードを挟みますが、外の世界に出たら広大に広がる美しい世界をノーロードで駆け回ることができます。これだけ美しくも密に作られた世界で出会う機械獣たちは、本当に生きているような迫力があります。機械獣の間にも争いがあったり、オーバーライド(機械獣をハッキング)して獣を見方につけて戦わせたりと、敵とのかかわり方がゲームの進行によって変化するのもこのゲームの醍醐味です。これだけ濃密に作られたオープンワールドなのに、バグがほとんど無いという美しい仕事ぷりには感服させられます。私はプレイ開始からクリアまで一度もバグに遭遇しませんでした。操作性も抜群に素晴らしく、キャラクターを操作するのが心地よい作品です。最新アクションRPGの中でも、トップクラスのクオリティに仕上がった作品です。
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★★ |
やみつき度 | ★★★★★ |
操作しやすい度 | ★★★★☆ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
この歳になってニンテンドーのゲームにこれほど没頭するとは思っていませんでした。ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(以下、ゼルダbotw)は、オープンワールドというジャンルを大きく前進させたタイトルです。なぜか。製作者側のご都合主義が一切ないのです。以前、ファイナルファンタジーXVのバグが多く指摘された時、ディレクターの田畑氏が「オープンワールドは難しい」とコメントしていましたが、その通りだと思います。オープンワールドで有名な作品の多くはバグが多いだけでなく、オープンとは言いつつも登れない山や、入れない湖があったりと、開発者側が作り上げた暗黙のルールが存在しました。「ここはこれ以上進めません」と言ったような、ゲームの製作者たちが決めたオープンワールドの限界が存在します。しかし、 ゼルダbotwには、登れない山も入れない湖も存在しません。いつでもどこにでも行くことができます。どんな急な斜面でも登ることができます。どんな強敵のいるエリアでも行くことができます。言葉通り、本当にオープンな世界で、それを開発陣は「オープンエアー」と呼んでいます。しかも、それを実現したコンソールがニンテンドースイッチです。正直、スイッチよりもPS4やXboxの方がスペックは上です。にも関わらず、これだけ美しいグラフィックと操作性を、携帯機としても成り立つコンパクトな機体「ニンテンドースイッチ」で実現したのです。あっぱれです。確かに、発売時期の近いHorizon Zero Dawnと比較するとポリゴンの数などは劣ります。しかし、本作には本作ならではの美しさがあります。特に光の処理による映像の演出は素晴らしい出来です。
プレイを始めた当初、ニンテンドーのゲームなので少し気を抜いていたのですが、 レベルの高い戦闘システムに驚かされました。バク宙で回避したり盾で敵の攻撃をはじいて(パリィ)反撃するなど、ダークソウル顔負けのテクニックが要求されるのです。そしてタイミングよく敵の攻撃を回避すると世界の動きがスローになり、やりたい放題攻撃できるシステム「回避ジャスト」は難しくも素晴らしいシステムに仕上がっています。 年齢や性別を問わず、一度遊んでいただきたい傑作です。
ダークソウル リマスタード
引用元/ダークソウル公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★☆☆ |
やみつき度 | ★★★☆☆ |
操作しやすい度 | ★★★☆☆ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
ダークソウルシリーズの第1作をPS4用にリマスターした本作。オリジナルの発売から7年経った今でも色あせることのない「死ねる」ダークファンタジーの傑作です。大きな変更点としては、フレームレートやグラフィックの向上。PS3では基本30fpsで処理の重いステージではカクカクしていたのですが、リマスター版は60fpsでテクスチャも綺麗に生まれ変わりました。そしてロード時間も大幅に改善され、何度も死んで何度もロードを挟む作品としては大変遊びやすい仕様に改善されています。また、オリジナルには無かったシリーズお馴染みの合言葉マッチングを採用。友達と一緒にダークソウルの世界を冒険することができます。しかし、先に発売されたダークソウル3と比べると少し不便な点もちらほら。例えば篝火間の移動(ファストトラベル)はストーリー中盤まで利用できないだけでなく、利用できる場所も限られています。買い物や武器のレベルアップを行いたい時も足で移動しなければならないめ少し面倒です。また、操作感もシリーズで一番もモッサリしています。ダークソウル3のスピーディな戦闘を体験したプレイヤーには少し動きが遅く感じるかもしれません。
ベースが7年前のゲームと言うこともあり、不便な点が残るのも確かですが、本作はそれを十分補えるだけの魅力を持っています。そしてありがたいことに、初めからDLCコンテンツ「ARTORIAS OF THE ABYSS」が含まれています。シリーズのDLC中でトップクラスに評判の良い作品です。本編で名前だけ聞いていた伝説の騎士たちに出会えたり、新たな武器や装備を取得することもできます。高難易度で心が折れるプレイヤーも多い本作ですが、遊びやすく生まれ変わったシリーズの起源となる逸品です。
ダークソウル2 スカラー オブ ザ ファースト シン
引用元/ダークソウル公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★☆☆ |
やみつき度 | ★★★★☆ |
操作しやすい度 | ★★★☆☆ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
ダークソウルシリーズで最もボリュームのある作品です。プレイヤーによっては長すぎるという意見もありますが、緊張感のあるダークファンタジーを圧巻のボリュームで楽しめる本作は、間違いなくトップクラスにオススメのアクションRPGです。PS3で発売された作品をPS4用にリマスターしており、フルHD/60fpsという美麗なグラフィックで楽しむことができます。シリーズお馴染みの死亡ペナルティは健在で、一度死亡するとソウル(経験値やお金のような概念)をその場にドロップし、次のターンで回収できないと全てロストしてしまいます。私も何度大量のソウルをロストしたことか。。。そして雑魚キャラでも余裕で負けてしまう高難易度と相まって、手に汗握る高い緊張感を味わえます。
ダークソウル2の醍醐味は何と言っても装備の種類が膨大な点です。武器だけでも、短剣、長剣、大剣、特大剣、刺突剣、槍、斧、弓など、多数の種類が用意されており、攻撃力に特化した両手持ちから、盾でガードし剣で突くような堅実な戦いまで、プレイヤーの好みに合わせて様々な武器や戦闘スタイルを選択できます。装備も多様な見た目と性能が用意されており、ダークソウル1から引き継がれたお馴染みの鎧や、本作から登場する大胆で奇抜な衣装まで、性能だけでなく見た目のカッコよさで装備を選べるのも本作の楽しみですね。そしてゲームの没入感を高めてくれる重要なポイントは、読み込み速度の速さです。リマスター版はロードが全体的に大変早く、篝火(転送装置のよなもの)による移動もサクサクです。きれいなグラフィックと快適なロード速度で、ボリューム満点のダークファンタジーを堪能できるダークソウル2。アクションRPGの雄として一度は遊んでいただきたい作品です。
ダークソウル3
引用元/ダークソウル公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★☆ |
やみつき度 | ★★★★★ |
操作しやすい度 | ★★★★☆ |
耳に残る度 | ★★★★☆ |
ダークソウルシリーズ3部作の最終章となる作品。まさにFROM SOFTWAREが今まで培ってきたノウハウや技術を存分に注ぎ込んだ「すごいゲーム」と言えます。初めてプレイする方にはとても難しく感じられるレベルデザインですが、しっかりと敵の行動を観察し、作戦を立てて挑めばノーダメージでクリアすることも十分可能です。(私はできません)この、プレイヤーが学びながらキャララクターと一緒に成長し、不可能に思えたボスを撃破した時の喜びは、受験や運動会といった試練を忘れた大人なら久し振りに感じる達成感ではないでしょうか。
シリーズ始まって以来初の純PS4タイトルということもあり、グラフィックやモンスターのモーションも大幅にパワーアップ。そして、毎度のことながら素晴らしいBGMがダークな世界観を最高に盛り上げてくれます。戦闘面では、本作から「戦技」という特技が加わりました。新たに採用された戦技ゲージを消費し、武器ごとに異なる必殺技が出せるようになっています。地味なものから大掛かりなものまで幅広く、中にはモーションを見たいがために使い続けてしまうカッコいい技まで用意されています。ストーリーはシリーズファンを裏切らない、憶測が憶測を呼ぶ謎めいた出来栄え。以前、フロムソフトウェアのスタッフさんとお酒を飲んだ時にうかがったのですが、社員さん達も完全なストーリーは分からず、全てはプロデューサーである宮崎氏の頭の中に存在するとのことです。
ブラッドボーン
引用元/ブラッドボーン公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★★ |
やみつき度 | ★★★★★ |
操作しやすい度 | ★★★★☆ |
耳に残る度 | ★★★★☆ |
これほどまでに続編の制作を望む作品はありません。ダークソウルシリーズでアクションRPGのスタンダードを作り上げたFrom Softwareのマスターピースです。
少しモーションがもっさりしていたダークソウルとは打って変わり、素早いステップや連撃、一瞬の隙をついた銃パリィなど、まさにスピードと達成感による興奮が味わえる作品です。敵を攻撃した際に噴き出す血液の量もフロム作品最高峰。返り血に身を染めながら強敵と殺し合う熱戦は、このゲームでしか味わえない緊張感と快楽に満ちています。戦闘の楽しさをレベルアップさせている要素として、今作に導入されたのが「仕掛け武器」です。全ての武器には2種類の形状と性能が用意され、素早い攻撃だがダメージ量の少ないタイプと、ダメージは大きいがモーションが長いタイプを使い分けながら戦うことになります。2つの形状を切り替えながら戦う死闘は戦略性を増し、プレイヤースキルの重要性を高めてくれます。また、武器の形状を変えるモーションが大変かっこいいのです。関係ない場面で無駄に切り替えてしまうほどです。
本作はクトゥルフ神話をもとに作られており、多くを語らない不気味で謎めいたストーリーは世界中のプレイヤーに「フロム脳」を植え付けました。プレイを通じて感じるのは、From Softwareのレベルデザインの素晴らしさです。ダクソ以上に死ねる!でもしっかり準備や対策を練ればちゃんと攻略できる。でもボス戦ではすべての輸血液(回復薬)を使いギリギリの死闘!と言ったプレイヤーがクリアすることで得られる達成感を最大化する設計となっています。「難しさ」の中に「理不尽さ」を内包しない点が、他作品の追随を許さない、本作を孤高のアクションRPGへと導いている重要なポイントです。
PS4用タイトルとして発売された作品なのでグラフィックも美しく、おどろおどろしい世界を緻密に映し出しプレイヤーの没入感を高めてくれます。また、発売当初はロード時間の長さが問題視されていましたが、現在はアップデートによって大幅に改善されています。
そして忘れてはいけないのが素晴らしすぎるDLCの存在です。本編では語られなかった物語の背景が見え隠れする「The Old Hunters」。なぜ獣化する病が充満したのか、過去の狩人たちは何をしようとしたのかなど、本作の物語を2倍も3倍も奥深く、感慨深いものにしてくれます。そして作中最も素敵なボス「時計塔のマリア」。とにかく一度戦っていただきたい!彼女の武器「落葉」を井戸で入手していただきたい!PS4をお持ちなら必ずプレイしていただきたいフロムのマスターピースです。
フォールアウト4
引用元/Playstation公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★★★ |
やみつき度 | ★★★★★ |
操作しやすい度 | ★★☆☆☆ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
「人は過ちを繰り返す」フォールアウト4を象徴する言葉です。オープンワールド好きなら必ずと言っていいほどプレイする作品ですよね。舞台は核爆発で荒廃し、異形の生物がはびこる2287年の未来です。サンクチュアリに住む主人公とパートナー、そして生まれたばかりの赤ちゃんは、核爆発を地下シェルター「Vault111」へ逃げ、生き延びます。しかし、シェルターに逃げ込んだ人々は何者かの手によって冷凍保存されてしまいます。冷凍から目が覚めると、見知らぬ男がパートナーを銃殺。赤ちゃんは奪われ、プレイヤーは再び冷凍されて時が流れます。核爆発から210年が経過した2287年10月23日、シェルターを冷凍していた装置のエラーによりプレイヤーは目覚め、自分の赤ちゃんとパートナーを銃殺した犯人を捜す旅に出ます。なんとも独特な物語ですよね。そして地下シェルターを出た主人公を待っているのは、無残にも変わり果てた世界と、そこに住まう異形の生物たちです。この世界観、好きな人にはたまりません!ポストアポカリプスとはこのゲームのためにあるような言葉です。
ゲームの素晴らしい点を挙げるときりがないのですが、まずは探索の楽しさ。マップの規模はウィッチャー3やGTA5ほど広くありませんが、探索できる建物や洞窟が山のようにあり、200時間前後のプレイでは全体の半分ほどしか探索できません。また、突発的にNPCやクリーチャー同士の戦いや、対立する勢力間の争いなどが起きるので「生きた世界」を楽しむことができます。
キャラクターのスキルツリーも豊富なバリエーションが用意され、総スキル数は驚異の270個! 最低でもレベル270まで上げないとコンプリートできません。また、武器のカスタマイズも幅広くレーザーガンやショットガン、スナイパーライフルなど豊富な選択肢からお気に入りを自分の好みに育てることができます。戦闘システムは銃撃戦がメインとなりますが、シューティングが苦手な人でも楽しめるV.A.T.S.システムが存在します。ボタンを1つ押すだけでコマンド式RPGのような戦闘に切り替わり、誰を攻撃するか、部位はどこを狙うかなどじっくり考えながら戦えます。まだまだ本作の素晴らしさは伝えきれませんが、アクションRPGでオープンワールドがお好きな方には是非トライしていただきたい逸品です。
アサシンクリードオリジンズ
引用元/アサシンクリードオリジンズ公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★★☆☆ |
やみつき度 | ★★★★☆ |
操作しやすい度 | ★★★☆☆ |
耳に残る度 | ★★☆☆☆ |
アサシンクリードシリーズを根本から生まれ変わらせたアクションRPGの傑作です。本作の発売までアサクリシリーズは、年に1本のペースでナンバリングタイトルを発売してきました。しかし、シリーズも増え、アサシンクリードユニティ(8作目)にもなると、システムやストーリーのマンネリ化が酷くなり売り上げは下落していました。そんな折、ゲームシステムを刷新した本作が発売されました。制作はシリーズ内でも評判の良い「アサシンクリード4 ブラックフラグ」を生み出したチームによるものです。戦闘はこれまでの暗殺無双スタイルを刷新し、ターゲットのロックオンや緊急回避、与えるダメージは数値化するなど、アクションRPGの要素が濃くなりました。また、主人公や敵、装備にも「レベル」が存在します。ハクスラ要素も交えたことで、長く使いまわされた「アサクリらしさ」を根底から定義しなおしました。その結果、とても面白いのです。タイミングゲーと言われるほど、敵の攻撃にテンポよくボタンを押すだけだった戦闘は、ダークソウルやウィッチャー3のような奥深く、戦略的な戦闘へと進化しました。
バトル面だけでなくストーリーも最後まで飽きさせない、次の展開が気になる出来に仕上がっています。主人公バエクと妻アヤの間にできた息子ケム。ある日、仮面をつけた5人の者たちがナイフで息子の心臓を突き刺し殺してしまいます。それから1年後、バエクとアヤは息子を殺した者たちへ復讐すべく旅立つのです。物語はしっかりと完結する後味の良い作品です。そして、アサシン教団結成に迫る「起源」をテーマにしていますので、シリーズを遊んだことのない方でも問題なく楽しめる作品となっています。本作の舞台となるエジプトは大変美しく当時を忠実に再現しています。果てしなく続く砂漠や緑豊かな街、広大な大都市アレクサンドリアを、シリーズ屈指の広さを誇るオープンワールドで思う存分観光できます。事実上メタルギアソリッドシリーズ無き今、ステルスゲーム+アクションRPGの頂点に君臨するのがアサシンクリードであると言えます。
アサシンクリードオデッセイ
引用元/アサシンクリードオデッセイ公式
Rating | |
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傑作・名作度 | ★★☆☆☆ |
やみつき度 | ★★★☆☆ |
操作しやすい度 | ★★★★☆ |
耳に残る度 | ★★★★☆ |
前作のオリジンズからシステムを継承したアクションRPG版アサシンクリードです。ゲームの舞台はシリーズで最も古い「古代ギリシア」。前作のオリジンズとは対照的に、白い建物と青い空、緑豊かな自然が彩る大変美しいオープンワールドを冒険できます。歴史家たちをも唸らせるUbisoftの歴史再現力は本作でもいかんなく発揮させるれており、緻密に描写されるギリシアの町並みは圧巻の一言です。新たに採用されたシステムも多く、中でもゲームのクオリティを高めているのが物語の分岐です。今作ではシリーズ初となるストーリーの分岐が採用されていますします。その内容も様々で、はい、いいえ、のような単純なものから、キャラクターの感情を繊細に表現したり、自分の考えを代弁させることもできます。選択によってグッド/バッドエンディングも存在します。結末次第で追加のアイテムを入手できたり、経験値の値が変化したりと様々な変化が起きます。プレイヤーの決断が物語の結末を左右するシステムは、他のエンターテイメントでは体験できないゲームならではの醍醐味です。
しかし、プレイを通じて気になる点ひとつ。
本作はプレイヤーを課金へ誘導する要素が強く存在します。レベルの概念が強く、プレイヤーよりレベルが1高い敵だとギリギリ、2高い敵だとまず勝ち目はありません。つまりサブクエストをこなしてレベルを上げる必要があります。しかし、1つのサブクエでもらえる経験値が少ないため大量にクエストをこなさなくてはいけません。このレベル上げには膨大な時間が必要となりますが、誰でもゲームに多くの時間をさける訳ではありません。そこで用意された救済措置が「課金による経験値ブースト」です。1,000円払えば経験値1.5倍にしてクリアへのスピード上げてあげるよ!という仕様です。他にも、海上戦が用意された本作は船の改造も重要な項目となります。しかし、強化するパーツがなかなか揃いません。こちらも課金で解決できる仕様となっています。このように「時間をお金で買う課金要素」が色濃く、普通にプレイしているだけではなかなかストーリーが進まない設計になっています。この仕様さえなければ本作の評価はもっと高かったのにと本当に残念です。
仁王
引用元/仁王公式
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傑作・名作度 | ★★★☆☆ |
やみつき度 | ★★★☆☆ |
操作しやすい度 | ★★★★☆ |
耳に残る度 | ★★★☆☆ |
和風ダークソウルというのが一番しっくりくる説明でしょうか。主人公ウィリアムを操作し、強力な力を持つ「霊石」と、凶悪な敵「ケリー」を探す旅に出ます。物語の舞台は日本。長く続く戦乱で多数の人が死に、その死は異形を生み出しました。「海坊主」や「河童」など馴染みのある魔物がはびこる和製ダークファンタジーです。登場するキャラクターも日本人が多く美男美女で溢れています。ストーリーを進めると「姿写し」というシステムが解放され、主人公の容姿をNPCに変えることができる本作は、美形キャラでアクションRPGをプレイしたい人にもおススメです。難易度はダークソウルシリーズより高く、敵が硬いためボスキャラはなかなか倒すことができません。ダークソウルの2倍近く硬いのではないでしょうか。敵の攻撃力も異常に高いので一撃死も珍しくありません。それに回復薬のような消費アイテムはどんどん枯渇していきす。この辺のゲームバランスが難易度を上げていますが、ダークソウルのような練り込まれた難しさではなく、少し理不尽さや不便さを感じる設計です。とは言え、ダークソウルやブラッドボーンが好きな人であれば十分楽しめる作品です。また、クリア後はハクスラ要素が充実するので非常に長く楽しめる作品に仕上がっています。